死してなお一緒になれないものがあるとするなら、それはあなたたちと私だろう。
私は削り取られた水晶だ。そして真っ赤な炎だ。
あななたちの名前を呼ぶことにすら私は危うい尊さを見てしまう。
私は熱帯夜に眠る鳥の翼だ。そして鉛の弾丸だ。
連なりのないばらけた幸福が私の喉を詰まらせる。
私には表面のことしか分からない。
自分の中身をえぐりえぐって流す血がなくなった時に
初めて他人を愛せるのだろうか。
やわらかい頬だ
あたたかい涙だ
優しい人に触れられておくれ
愛しい人のため
それは大切にとっておいてほしい
死してなお一緒になれないものがあるとするなら、それはあなたたちと私だろう。