「恐怖は差別を生む」そう言ったあなたの口にいまの私が思いつく限りの恐怖を突っ込んだら、あなたは私を差別するだろうか。食べ物に好き嫌いがあるように、恐怖にも温度差があるはずだ。あなたは私が感じている恐怖を恐怖と感じることはできないと思う。あなたは、何を知った気で、いる。
水際/春の夜の夢のごとし、夏
花が散る 赤い照明
「私は永遠を手に入れた」
満たされない底を作っている
爪の間に欲が入り込んで、吐きそうだ
上から落ちてくる暗喩とタール
顔とか、針とか
ピアノが弾ける手
躍る/さんざめく/薄荷/ビスマス
生きることは生きたことを記録する行為で
死ぬことは生きたことを完全な記録へと変える行為です。
きれいだ
冷えた空気はそれだけで澄んだ気持ちになれる
遠くで虹がかかっている
すこし離れたあの場所で、下の売店で買ったアイスを食べよう
あの人に電話をしよう
手を伸ばしても届かないなら声を投げよう
形がないだけまだ楽かもね
そんなことを思っていたら涙が流れた
冷えた頬には少し熱すぎた